近年国を挙げて進められている「働き方改革」では、長時間労働の改善や非正規雇用労働者の処遇改善に力を入れています。介護職においては、長時間労働による精神的疲労が長年の問題となっており、この働き方改革に期待が寄せられています。労働環境が改善されれば、人手不足の解消や離職率の低下を見込めるためです。もう一つ人手不足の解消のために介護業界で見直されているのが、「キャリアパスの必要性」です。これまで介護業界では、キャリアパスの形成は事業所ごとに異なり、曖昧にされてきました。しかし、キャリアアップのルートを形成しておくことで、スタッフのやる気を引き出し、モチベーションのアップを図ることで離職率を下げようとしているのです。自分には何ができるのか、明確にしておくことで転職時にも活用できるため将来を見据えたキャリアプランを立てやすくなります。
自分の能力を認識していれば、施設に所属せずにフリーランスの介護職として働くことができます。複数の施設と契約して週何日かずつ掛け持てば、施設ごとの違いを認識でき介護職としての見識が広がります。本業でなくても、家事や育児の隙間時間を利用して働けるため、施設側としても幅広い人材の確保が可能になります。すでに介護施設と隙間時間を利用して働きたい人を結びつけるマッチングサイトはいくつも存在しています。介護職が気になってはいるけれど、実際にどんな仕事をしているのか見てから決めたいという人にも需要があり、今後新たな人材確保の方法として広まっていくことが期待されています。(あわせて読みたいサイト⇒フリーランスで働きたい!【介護職編】)